相続放棄する予定なら遺品整理をしてよいか|注意する7項目

相続放棄する予定なら遺品整理をしてよいか|注意する7項目

相続を放棄する予定があるとき、故人の家をどこまで片付けてよいのかは判断が難しい部分です。財産に手を付けたと見られると、放棄ができなくなる場合があります。この記事では、注意すべき点を整理します。

【結論先出し】財産価値のあるものに手を付けないでください。
①売却・処分・名義変更=放棄できなくなる可能性がある ②写真や手紙=通常は問題にならない
放棄には期限があります。相続を知った日から3か月です。
迷う場合は、片付ける前に専門家へ確認してください。
目次

放棄が認められなくなる行為

【結論】財産を処分したと見られる行為です。

売却する

財産価値のあるものを売ると、相続を承認したと見なされる可能性があります。

形見として持ち帰る

価値のあるものを自分のものにすると、同様に見なされる場合があります。

預金を引き出す

葬儀の費用に充てる場合でも、扱いに注意が必要です。

名義を変更する

不動産や車の名義を変えると、承認したことになります。

注意する7項目

【結論】手を付ける前に確認してください。

1. 価値のあるものを動かさない

貴金属、美術品、通帳、証書はそのままにしてください。

2. 処分業者を呼ばない

まとめて処分すると、財産を処分したと見られる可能性があります。

3. 賃貸の解約

部屋を引き払う行為も、判断が分かれる場合があります。管理会社と相談する前に確認してください。

4. 公共料金の停止

単なる停止は問題になりにくいとされますが、支払いに故人の資産を使わないでください。

5. 写真や手紙

財産価値がないものは、通常問題になりません。

6. 記録を残す

何をどうしたかを写真と文書で残してください。

7. 期限を守る

相続を知った日から3か月以内に手続きが必要です。

行為 放棄への影響
貴金属を売る できなくなる可能性が高い
預金を引き出す 扱いに注意が必要
写真を持ち帰る 通常は問題なし
ごみを捨てる 価値のないものなら問題なし

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放棄の手続き

【結論】家庭裁判所へ申し立てます。

期限

相続を知った日から3か月以内です。事情があれば延長を申し立てられます。

提出先

故人の最後の住所を管轄する家庭裁判所です。

必要な書類

申述書、戸籍謄本、住民票の除票などが必要です。

費用

収入印紙と郵便切手が必要です。金額は裁判所の案内で確認してください。

期限に間に合わない場合

【結論】延長を申し立てられます。

調査が終わらない

財産や負債の全容が分からない場合、期間の延長を申し立てられます。

申し立ての時期

3か月が経過する前に行ってください。過ぎてからでは認められません。

後から負債が判明した場合

知らなかったことに理由があれば、期限後でも認められる例があります。

専門家への相談

判断が難しい場合は、早めに相談してください。

賃貸の部屋の扱い

【結論】相談してから動いてください。

家賃の発生

放棄しても、部屋を明け渡すまで家賃が発生する場合があります。

誰が片付けるか

放棄すると、片付ける義務も原則としてなくなります。ただし管理の責任が残る場合があります。

管理会社への連絡

放棄する予定であることを伝えてください。勝手に片付けると承認と見られる可能性があります。

保証人がいる場合

保証人には請求が及びます。関係者と情報を共有してください。

放棄した後のこと

【結論】次の順位の人へ移ります。

相続権の移動

放棄すると、次の順位の親族が相続人になります。

知らせる

次の順位の人が知らないまま期限を過ぎることがあります。伝えてください。

管理の責任

次の相続人が管理を始めるまで、一定の責任が残る場合があります。

撤回できない

いったん放棄が認められると、原則として取り消せません。

限定承認という選択

【結論】別の方法もあります。

仕組み

受け取る財産の範囲内で負債を引き継ぐ方法です。

相続人全員で行う

一人だけでは選べません。全員での申し立てが必要です。

手続きの負担

放棄より手続きが複雑になります。

向いている場合

財産と負債のどちらが多いか分からない場合に検討されます。

迷ったときの相談先

【結論】早めに専門家へ。

家庭裁判所

手続きの方法について案内を受けられます。

弁護士や司法書士

個別の判断が必要な場合に相談してください。

法テラス

条件を満たせば、無料の相談を利用できる制度があります。

自治体の相談会

相続をテーマにした相談会を開いている自治体があります。

他の相続人との関係

【結論】情報を共有してください。

放棄の意思を伝える

他の相続人が知らないまま手続きを進めると、負担の配分が変わります。

調査の分担

財産や負債の調査は手間がかかります。分担すれば期限内に終えやすくなります。

全員が放棄する場合

次の順位へ移っていきます。親族の範囲を確認してください。

意見が割れる場合

放棄するかどうかは各人が個別に決められます。全員で揃える必要はありません。

よくある質問(FAQ)

Q1. 片付けをしてもよいですか

財産価値のないものに限ってください。価値のあるものに手を付けると放棄できなくなる場合があります。

Q2. 写真や手紙は持ち帰れますか

財産価値がないものは通常問題になりません。

Q3. 葬儀の費用に預金を使えますか

扱いに注意が必要です。使う前に専門家へ確認してください。

Q4. 期限はいつまでですか

相続を知った日から3か月です。延長を申し立てる制度があります。

Q5. 賃貸の部屋はどうなりますか

勝手に片付けないでください。管理会社に放棄する予定であることを伝えてください。

Q6. 放棄は取り消せますか

認められた後は原則として取り消せません。

まとめ

相続放棄を予定しているなら、財産価値のあるものに手を付けないでください。貴金属、美術品、通帳、証書はそのままにしておきます。売却したり自分のものにしたりすると、相続を承認したと見なされる可能性があります。

写真や手紙のように財産価値のないものは、通常問題になりません。ただし判断に迷うものがあれば、片付ける前に専門家へ確認してください。

放棄には期限があります。相続を知った日から3か月です。財産や負債の全容が分からない場合は、期間の延長を申し立てられますが、3か月が経過する前に行う必要があります。

賃貸の部屋がある場合は、勝手に片付けないでください。管理会社に放棄する予定であることを伝えてから動きます。放棄すると次の順位の親族が相続人になるため、その人にも知らせておいてください。

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